以前、このブログでご報告しましたように、私は国際日本文化研究センター(日文研)の指示でジェンダー・フェミニズムに関するカウンセリングを受講いたしました。私は人間文化研究機構・日文研の一連の処分は不当と考えておりますが、このカウンセリングを受講させていただいたことには感謝しております(処分前に受講させてほしかったとは思いますが)。
カウンセリングの先生は最初に「自分は更生という言葉は好きではない。Narrative based recovery、すなわち対話を通じて、自身の中にある主観的な思い込みに気づいてもらう手助けをするだけである」と語って下さいました。そもそもツイッターでの事件発生以来、この問題に関して話す相手が家族ぐらいしかおりませんでしたので、説教調ではなく私の話を真摯に聞いて下さった先生の態度にとても感謝しております。先生のおかげで私の偏見がどこから来たのか、なぜフェミニズムを揶揄するような発言を繰り返したのかを見つめ直すことができました。
カウンセリングはいったん終了しましたが、私は続行を希望し、また先生も「カウンセリングを続けた方が効果は高まる」と日文研に働きかけて下さいました。先生がご多忙のため、まだ再開できていないのですが、カウンセリングを通じてジェンダー・フェミニズムに関する認識をより一層深められるよう努力いたします。
これまでのブログ記事でも述べております通り、人間文化研究機構との労働裁判、日本歴史学協会・オープンレターとの名誉毀損訴訟においても、私がツイッター上で女性差別的・女性蔑視的と解される発言を行ったことは認めており、この点は裁判の争点ではございません。カウンセリングを通じて私の発言の問題点を深く認識することができ、私の発言で心を傷つけられた方々に改めてお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。
ネット上では一連の訴訟を「ジェンダー・フェミニズムとの闘い」とみなす言説が散見されますが、それは誤解であり、私の本意ではないことを申し添えておきます。
今後ともよろしくお願い申し上げます。